リノベーション物件で飲食店の開店を志していた頃、私は作業中に汚れても良いように作業着探しを行いました。そこでお世話になったのがワークショップナックルです。初めて訪れるお店でしたが、おかげで素敵な作業着と出会うことができました。
では、具体的にナックルはどんなお店なのかを、私の体験談をもとに紹介していきます。
私とナックルの出会い
当時、私が勤めていた企業では、築60年以上経つ古い喫茶店をリノベーションし、新たな喫茶店として生まれ変わらせようというプロジェクトを行っていました。地元から愛されてきたお店の雰囲気をそのままに、リラックスしてゆったり流れる時間を楽しんでもらえたらという思いから始まったプロジェクトです。
耐久性に不安があり、リノベーションではなく建て替えた方が良いのではと思ってしまうほど古い物件でしたが、新店オープンに向けて私の心は高鳴っていました。いざ問題の物件に行ってみると、どこもかしこも古びており、2階に関しては床が抜けていました。
こんなことで大丈夫なのだろうかと不安に思う前に、私の中でやりがいを感じていたように思います。しかし、作業が大掛かりなので、私服ではあっという間に汚れてしまうということから、上司に「明日から作業着で来い」と言われました。
そこで私は、生まれて初めて作業着を求めて買い物に出かけたのです。リサイクルショップや大型ショッピングモールなど、様々なお店を回りましたが、あまり作業着らしいものを見つけることができませんでした。
そこでネットで検索をすると、あるワークショップが上位にヒットしたのです。それが私と「ナックル」の出会いでした。
いざナックルへ
作業着を買いに行くという名目で、私はその日早めに仕事を終えました。
そして、一番近いナックルの店舗に行ってみると、お店の外までたくさんの作業着が陳列されていたのです。これは掘り出し物が見つかりそうだと心を躍らせた私は、いざ店内へと足を踏み入れました。
品揃えが豊富
最近の作業着は、ファッション性に富んだおしゃれなものが多いと聞いたことがあったので、普段着と変わらないようなものがあればと思って見に行きましたが、ナックルの商品はよく現場仕事をしている方が着る作業着ばかりでした。
しかし、作業向けに作られただけあって機能性に優れた商品が多く、作業着の他にヘルメットなどの作業用アイテムも多く取り扱っていました。仕事中しか着ない私は、長く着ることを前提に選ぶのではなく、値段と機能性で選ぶことにして店内を見て回ることにしました。
初めての作業着選びに難航していた私ですが、そんな様子を見てか1人の店員さんが「お手伝いしましょうか？」と声をかけてくれました。その言葉に私がどれだけ救われたことでしょう。「ぜひお願いします」と言い、希望を伝えながら作業着選びを行いました。
スタッフさんの気さくな接客は、まるで友達と買い物に来ているようで、私にとってはとても楽しい時間だったように思います。この親近感も、お客さんから支持されている理由の1つなのでしょう。おかげで、やっと1つの作業着を選ぶことができました。
シンプルな作業着を購入
店員さんと一緒に作業着を選んでいる中で、たまたま1つのデザインに目が行きました。それはデニムで作られた作業着で、まるで普段着のようにかっこよく着こなすモデルさんの写真がついていたのです。これならば、仕事以外でも着ることができると思ってみていましたが、これだけおしゃれだと、いくら作業着と言っても汚れが気になってしまうと思い、手に取るのをやめました。
そんな私の様子を見ていた店員さんは、1着の作業着を私に差し出してきたのです。それは非常にシンプルなベージュの作業着でした。つなぎのタイプなので、全身が汚れても大丈夫なデザインとなっており、これから大掛かりなリノベーションを行う上では最適なデザインと言えるでしょう。
また、ボタンなどにデザインも入っていたため、少しおしゃれな印象もありました。店員さんが選んでくれた作業着を手に、私はお店を後にしました。たった1着の作業着選びに1時間もかかってしまいましたが、おかげで楽しいショッピングができたように思います。
汚れ仕事という機会がないとなかなか訪れることもないのですが、私にとってはいい経験でした。
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転職してから店員さんと再会
リノベーションをしたお店は無事に開店しましたが、私はその後転職し、飲食業界からフリーランスの道へと歩み始めることとなりました。自宅にあるパソコンで記事を書くだけなので、私にとって作業着は無縁の存在となってしまい、もうナックルに行くこともないだろうと思っていました。
しかし、縁というのは不思議なもので、私は再びナックルに行くことになったのです。きっかけは、クライアントからのある依頼でした。「最近流行のサバゲーについて書いてほしい」という案件で、サバゲーなんてしたことがない私にとっては難題とも言える仕事です。
しかし、依頼を受けたからにはきちんと書き上げねばと思い、サバゲーが好きだという方に取材をすることにしました。その人はサバゲー用アイテムを調達に行くということだったので、それに同行させてもらったのですが、その行き先がなんとナックルだったのです。
私がナックルに行った時は、作業着しか見ていなかったため気づきませんでしたが、実はサバゲーに使えるアイテムも販売されているとのことです。実際に足を運んでみると、確かに迷彩柄のアイテムを物色している方がちらほら見られました。
まさかこんな形で再びナックルにお世話になることがあるとは思いませんでしたが、どこか嬉しい気持ちもあったように思います。作業着をメインに扱うナックルですが、よく見るといろんなアイテムがあります。値段は決して安いわけではありませんが、品揃えが豊富な分、わざわざお店をはしごする必要がないのは大きな魅力と言って良いでしょう。
また、寒い季節になれば、ウィンタースポーツ向けのウェアなども販売されています。一種の「なんでも屋」のようなナックルには、これからもお世話になることがあるでしょう。なかなか目的のアイテムを見つけられないと悩んでいる方でも、ナックルであれば見つけられるかもしれませんね。